アレルギー性肉芽腫性血管炎とは、全身の動脈に壊死性血管炎を生じる病気でチャーグ・ストラウス症候群とも呼ばれています。
症状としては、血管炎症状の前に気管支喘息や副鼻腔炎などのI型アレルギー性症状が先行する事が多く、血管炎症状として多彩な臓器症状を呈します。多発性単神経炎を主体とする神経症状が頻度が高く、全症例の70%以上で認められます。その他、関節炎、肺、心臓(冠動脈疾患)、皮膚(発疹)、消化管(潰瘍)、腎症などが起こります。
治療は、血管炎症候群の中では比較的ステロイド治療に対する反応は良好ですが、難治例、再発例に対してはステロイドパルス療法や、免疫抑制剤の併用、γ―グロブリン大量投与療法などが試みられています。
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